こんにちは
今回はアルバイトの健康診断について書いていこうと思います。
あなたは健康診断受けてますか。
私はアルバイト時代、健康診断を受けたことがありませんでした。
社員は受けられるといったこともあり、うらやましいなと思った記憶もあります。
自分で受けに行くなんて面倒臭くって。笑
しっかりと仕事をするためには健康でいることが大切です。
自分では気付いていなくても健康に問題がある可能性もあります。
自分の健康状態を知るためにも健康診断は有効に活用したいですよね。
その反面「お金って自己負担なの?自己負担なら受けたくないんだけど」と、不安に思われてる方も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、アルバイトのみなさんの健康診断について説明しようと思います。
スポンサーリンクアルバイトの健康診断って義務なの?
そもそもアルバイトの健康診断って義務なんでしょうか?
ということで、健康診断に関する法律を見ていきましょう。
いきなり法律と言われても身構えてしまいますよね。
私も法律と聞いただけで拒否反応が出てしまいます。笑
できる限り分かりやすく説明しますので、難しそうなところはひとまず読み進めてみてくださいね。
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「労働安全衛生法」という法律に「事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行わなければならない」とあります。
また「厚生労働省令」には「事業者は、常時使用する労働者に対し、
1年以内ごとに1回、定期に、医師による健康診断を行わなければならない」とあります。
つまり・・・
健康診断とは会社の義務なんですね。
ちなみに、会社が健康診断を実施しない場合には、法に定められた「安全配慮義務」に違反していることになり、罰則があります。
労働安全衛生法の第120条に定められていて、50万円以下の罰金に処されることがあるそうです。
違反した時の罰則まで決められているとは驚きですね。
もし、あなたの働いている会社で健康診断がないのでしたら、まずは会社に直接聞いてみるといいかもしれません。
会社の規模や従業員数に関係なく、健康診断は実施されるべきものなのです。
私はオーナーさえ健康診断に行かないような小さな個人経営の飲食店でアルバイトしていたことがあるんです。
その時、オーナーに健康診断を受けさせてもらえないか聞いてみたらよかったなぁ、と今は思います。
なんならオーナーも連れて一緒に健康診断受けに行けばよかったですよね。笑
まとめると、会社が従業員に対して健康診断を受けさせるのは義務として定められています。
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さて、会社にとって義務なのは分かりました。
じゃあ、アルバイトが健康診断を受けることも義務なのか、気になるところですよね。
それについても決まりがありますので、見ていきましょう。
次の二つに該当する人はアルバイトでも会社負担で健康診断を受けられます。
- 1年以上雇用している者、又は、1年以上雇用することを予定している者
(期間を定めないで雇用している者も含みます) - 1週間の労働時間が正社員の所定労働時間の4分3以上の者正社員の一日の労働時間が8時間で、
週5日の勤務だとすると、正社員の週の勤務時間は40時間となります。
正社員の4分の3以上の労働時間ということは、週30時間以上の勤務時間が必要ということになります。
つまり・・・
一年以上働いていて、週に30時間働いているあなたは、無料で健康診断を受けることができるんですね。
義務かどうかに関してですが、これに当てはまる人は健康診断を受けることが義務になります。
とはいえ、受けないからといって、アルバイトのみなさんには罰則規定はありませんのでご安心を。
ただし、健康診断が会社の業務命令や就業規則と決められている場合は、
業務命令違反として解雇になる可能性はゼロではありませんので注意が必要です。
費用が会社負担であっても、どうしても健康診断を受けたくないのであれば、上司や社長に相談してみましょう。
会社の健康診断は基本的に会社負担
ここまで読んでくださったあなたならもうご理解いただいていると思いますが、規定に当てはまるアルバイトのみなさんは、会社負担、つまり無料で健康診断を受けることができます。
法律についても触れておくと、労働安全衛生法第66条に定められています。
会社は、従業員を健康な状態で働かせるという義務、つまり「安全配慮義務」を負っているという考えから、基本的に健康診断の費用は会社負担です。
1年以上働いているか、1年以上働く予定があって、週に30時間以上シフトに入っているなら、問題なく会社の費用で健康診断が受けられるというわけです。
健康診断が自己負担になるケース
「私、週に30時間も働いてないよ。」そういった方もたくさんいらっしゃることでしょう。
ここからは規定に該当しない方はどうなるのか、説明していこうと思います。
規定に該当しない場合、基本的には自己負担での受診となると考えておいてください。
もし、会社から自己負担での健康診断を求められた場合には、自己負担であることを理由に断ることもできます。
アルバイトさんが費用を自己負担してまで健康診断を受けなければいけないという決まりはないからです。
ただし、会社の就労規則や面接の際に「費用を負担して健康診断を受けること」が条件になっていて、それを了承した上で雇われている場合は受ける必要があります。
会社によっては「基準に満たないアルバイトさんでも、会社負担で大丈夫」と言ってくれる会社もあるようですし、「受けたいんだったらお金は自分で出してね」と言われることもあるでしょう。
また「1000円だけお願いします」という決まりを作っている会社もあるようです。
つまり、規定に該当しないアルバイトさんに関しては、会社の判断次第となります。
就業規則や契約時に、取り決めをしている場合もありますので、あなたの会社はどうなっているかぜひ確認してみてくださいね。
ちなみに、会社負担の健康診断でも自己負担となる場合もあります。そちらもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
会社負担の健康診断が自己負担になる場合の例
・オプション検査
会社が行うべき定期健康診断の項目以上の検査は、つまりオプションの検査は自己負担となります。
(35歳以上が対象の胃部エックス線検査、女性が対象の乳房検査や子宮検査など。)
・再検査の費用
法律で定められている会社の健康診断の費用負担は、一次検査までです。
ただし、会社の規定によっては、会社負担の場合がありますので確認してみるといいでしょう。
・指定された機関以外で受けた場合
会社が指定している医療機関以外で受けた場合です。
ちなみに、自己負担で受けると、高い場合には1万円以上の支払いになることもあり得ますのでご注意を。
まとめ
- 健康診断とは会社の義務です。
- 会社の定期健康診断の費用は会社負担。対象者であれば無料で受けられます。
- 対象者は、正社員だけではありません。ただし、1年以上働いているか、1年以上働く予定があって労働時間が30時間以上など規定があります。
- 会社の定期健康診断で自己負担になるケースは、オプション検査を受診した場合、再検査の場合、会社が指定した医療機関以外で健康診断を受診した場合などが考えられます。
最後に
今回は、アルバイトのみなさんの健康診断について説明してきました。
アルバイトさんへの健康診断に関しては、きちんと法律でも基準が決められています。
しかし、会社の判断によるところが大きいのも事実です。
いずれにせよ、あなたの会社の就業規則や雇用契約書に「健康診断」についての定めがないか確認してみることを強くおすすめします。
これは私の考えですが、やはり年に1度くらいは診察を受けておいた方が安心だと思います。
最近は、若いからといって大丈夫とは言えないような怖い病気もたくさんあります。
もし、会社が費用を負担してくれて、年に一度は受けられるというのであれば、健康診断は受けておいた方が安心ですしお得だと思います。
私がまさにそうでしたが、こういった機会がないと自分ではなかなか行かないんですよね。
病院が嫌いとか、面倒な気持ちも痛いほど分かります。
ですが、特別な理由がないのでしたら少々面倒臭くても会社での健康診断を有効に活用していただきたいと思います。
ということで今回はアルバイトの健康診断は自己負担で受ける必要があるのか?ということをお話してみました。
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