いまやボーカロイドは「COOL JAPAN」の代表といっても過言ではない文化となりました。
なんといっても「初音ミク」の登場は画期的でした。私はミク登場時からずっとニコニコ動画で発表される曲を聴いていたのですが、言葉のつなぎも自然、ブレスが入れられる、中間音が綺麗など、今までのボーカロイド技術になかったものが取り入れられ、音楽ソフトとしても優秀。
なにより緑の髪のツインテールにサイバーパンク風の可愛い衣装が、キャラクターとしての魅力を際立たせています。
でも、ボーカロイドの曲はいまや大量に溢れ、初心者はどれから聴けばいいのかわからない状態。
私も最近の曲は全てを把握しきれていません。そんな私やあなたにぴったりの、初期から現在に至るまでのボーカロイドの名曲、とくにこの春卒業を迎えたり新生活をスタートさせる方におすすめの楽曲を紹介しちゃいます!
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まずは定番卒業ソング「桜ノ雨」
こちらの楽曲の発表は2008年。ニコニコに上がった当初は熱烈な人気こそなかったものの、じわじわとその良さが浸透していきました。卒業にあたり、友人たちと学び舎で過ごした日々を振り返る温かい気持ちになる曲です。
小説化したり映画化したり、小林幸子さんが歌って制服姿を披露したり、合唱曲になったりと現在でも歌い継がれているベストヒットです。卒業するときって、なんでもない思い出が心の中を巡りますよね。
そんななんでもない思い出こそが、かけがえのない思い出になるのだと気づかせてくれる一曲です。作詞作曲はhaliyosyさんです。
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春は出会いと別れ、旅立ちの時「うららか」
forottageshiことせひうすPの2013年に発表した卒業ソングです。
ボサノバ調のテクノポップで、こちらは「春は寂しいけど出発の季節」ということを切ない歌詞と曲調で歌ってくれています。
春になるとそれぞれの進路によっては、頻繁に恋人や友人と会えなくなります。そのまま別れてしまうこともしばしば。
そんな哀しさと前向きになろうという心を伝えてくれます。
せひうすPさんは今はまだそこまでボーカロイドでメジャーな楽曲は残していませんが、好きな人にはたまらないメロディセンスでザ・仕事人!といった感じの作曲者さんです。
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こんな卒業の日があってたまるか!「My Colorful Confune」
こちらはちょっと路線を変えて、GUMIの歌です。ギャグ調のシュールな歌詞にポップな絵柄ですすむMVは必見。
作詞作曲は家の裏でマンボウが死んでるPさんです。楽曲制作のタカハシヨウさんとお姉さんでイラスト担当の竜宮ツカサさんのユニットです。
卒業式の日に寝坊してしまったGUMIがひたすら学校を目指して立ちはだかる困難を排除していく曲なのですが、どうみてもギャグなのに唐突な感動が襲ってきてちょっと戸惑ってしまいますが、これが家の裏でマンボウが死んでるPの持ち味です。
MEIKOの底力が垣間見える一曲「黄泉桜」
こちらはhinayukkiさんの楽曲。歌っているボーカロイドはMEIKOという、ヤマハで初音ミク以前に出していた女声ボーカロイドです。力強い歌声が特徴ですが、言葉と言葉のつなぎが難しく、完璧に扱える人はそうそういません。
ところがこの楽曲は歌詞を見なくても聞き取れるぐらい綺麗に調整してあります。
「春は死者の季節」「桜の下には死体が埋まっている」、なんてよく言いますが、その幻想的な雰囲気も一種の魅力なのですね。
和ロックで春を駆け抜けろ!「桜前線異常ナシ」
最後におすすめするのは、和風のメロディとロック調の演奏がマッチして、独特に調声されているミクの声が魅力的な、ワタルPさんのこの「桜前線異常ナシ」です。2010年発表とやや古い楽曲ですが、私は春になるとこの曲がとても聴きたくなります。
やる気と憂鬱がめらめらと沸き立つこの季節ですが、着実な一歩を踏み出すために勇気をもらえます。 春のボーカロイド曲についてのまとめここまで紹介した楽曲ですが、
■ボーカロイドの曲でも卒業式の定番になりうる
■春のちょっと憂鬱な気持ちを代弁してくれる
■思いっきりふざけても許される土壌がある
■初期のボーカロイドも素晴らしい
■和風+ロックはかっこいい
という、今の音楽シーンにとっては重要なポイントとなりうるものを選びました。
もともとニコニコ動画などでの楽曲発表は、非営利のものがとても多く、「作ったから聴かせたい」「いろんな曲が聴きたい」という利害が一致した関係だと言えます。
そうすることによって実験的な曲や、隠れた名曲などがどんどん発掘され、今の音楽シーンにも影響を与えるようになったのです。
「VOCALOID卒業曲集」や「VOCALOID桜曲」などのタグでさまざまな楽曲が聴けるので、ぜひお気に入りの春の一曲をみつけてください。
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